山口県杖道連盟は、
塩川寶祥照成宗家が昭和中期に立ち上げた
複数の団体のうち、
神道夢想流杖術の普及活動を行う各県連盟を
取りまとめているNPO法人全日本杖道連盟の
傘下団体です。
山口県、福岡県を拠点として
神道夢想流杖術及び無外流居合兵道の
技術の伝承をしている当グループは、
現在、塩川寶祥先生からご教授いただいた
技・技術を弟子の先生方が
継承・指導をしております。
夢想権之助勝吉が編み出した神道夢想流杖術は、白樫で作った4尺2寸1分(約128cm)、直径8分(2.6cm)の杖を使い、敵を制圧する武術です。ご神託の「丸木をもって水月を知れ」をもとに、槍、薙刀、太刀の3つの武術を総合した杖術を編み出し、宮本武蔵を破ったと伝えられており、剣術の動きを基礎としながらも千差万別の技を繰り出すことが出来る武術となります。
無外流は、江戸時代に辻月丹資茂(つじげったんすけもち)によって開かれた剣術です。辻月丹資茂は山口流について剣術を学び、精神修養のため麻布の吸江寺の開祖石潭禅師に師事して、禅学と中国の古典を学びます。45才のとき悟りを開き、無外流を開きました。無外流居合兵道は、11代中川士龍先生により体系付けられた居合です。
塩川寶祥照成先生は、糸東流空手道、 神道夢想流杖術、無外流居合兵道を教授しておりましたが、全杖連グループでは、神道夢想流杖術と無外流居合兵道の2つの武道について、継承活動を行っております。